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白州正子さん


白州正子さんの本を手にした時、お能、仏像 骨董を綴った
こむづかしい事を書いているという先入観をもっていたため
10ページも読んでは閉じていた。
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ところが手にした「ひたごころ」は
日常の楽しい事、その道を極めた人たちとの会話、出会った人たちを
洒脱な文章で綴っている。
驚く事は「ひたごころ」に掲載されているエッセイはほとんど1960年代頃書かれたもの。
(中には1944年の頃も)
この頃から問題意識を持っていた白州正子さん。

例えば修学旅行のスケジュールが過密過ぎる、、
平等院を見学するのであれば、一カ所に絞ってじっくり・・・
見学させれば歴史もわかり行儀よく見学できよい教育になる。
お寺ばかりいっぱい見せてもうんざりするのは子供だ。

今のジャーナリズムにも通じる「批判についての批判」というテーマは
胸のすく思いで読める。

読みながら,つらつら思う私、
1964年と言えば東京オリンピックが開かれた年。
あの頃、日本は少しずつ豊かになりつつあり、みんなが日本という国に希望が持て
貧しいながら笑顔ができて明るかった時代。
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あの時代の多くの女性が白州正子さんのように
じっと一点をみて考えた人はどれほどいただろう。

それにしても日本男性の男の中の男
紳士という言葉がこれほどぴたっと収まる
白州次郎氏を夫にもつ
白州正子さん、日本女性の中の日本女性、私たち日本女性の誇りです。
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ちなみにこの本に惹かれたもう一つの理由は
文章の格調高さ、テーマ名の素敵さでした。

おまけにもう一つ
表紙の写真は才色兼備、若い頃の正子さん、
裏表紙の写真はお歳を重ねた柔和な中に芯のあるお顔。

こういう風に歳を重ねたい・・・と憧れ・・・でした

by whitelacenonyo | 2012-02-17 14:38 | 本を読む | Comments(16)  

Commented by shinn-lily at 2012-02-17 15:07
白州さんの武相荘は我が家からすぐ近くなのです。
いつか、ご案内しますね。先に行かないで!
ご存命だった頃、よくクロワッサンに登場されていましたね。
古典の読みほどきの本も読みやすかったです。
たしか、読んだあとyumiyaneさんにあげたと思います

白州次郎さんはみなさんが憧れを抱く男性ですね。
わたし、どうももう少し、くだけた風貌が好きです。
近寄りがたいほど端正で・・・あ、風貌の話でなくて、生き方の問題でしね。

Commented by ihoko at 2012-02-17 15:28 x
高校生の時、白洲正子さんの本を能や骨董が好きだった祖父の本棚で見つけて以来の大ファンです。
イタリアにも何冊が持ってきています。

Commented by bouquet-n at 2012-02-17 17:58
こんにちは^^
素敵ですね、白州正子さん。
私も憧れています。
ご自分の信条がしっかりとあって、優雅で美しく…。
私から見るとwhiteさんも、そのような印象です^^
年齢の重なりを美しさと強さに変換できるということは素晴らしいですね。
私も見習いたいです~♪
Commented by mimosahappy at 2012-02-17 18:02
このご本、読んでみたいです!
白洲正子さん、大好きで、特に紀行文が大好きで、
白洲さんの訪ねたお寺や神社を訪ねて歩くのが将来の夢なんです。
本当にハイカラな方ですよねえ~、型破りで!
白洲次郎さんもなんてダンディーな紳士!
憧れの男性です。
Commented by whitelacenonyo at 2012-02-17 20:43
lilyさま
武相荘、とても混んでいると聞いています。
数年前日本橋高島屋で白州正子展を見た時、武相荘の一部を見ました。是非連れて行ってくださいね。
白州次郎氏、私は好きです!あのようなタイプの男性。
あっ,風貌も生き方もですよ勿論。
Commented by whitelacenonyo at 2012-02-17 20:47
ihokoさま
もう,いらしてくださらないかと・・心配しておりました。
あ〜〜よかった!!(笑)
やっぱり、白州正子ファンでしたか・・納得ですよ。
・・・でないとあのような心のこもった正確な敬語のお礼状は
書けません。深く低く頭をたれて読ませて頂きました。
Commented by whitelacenonyo at 2012-02-17 20:54
bouquet-nさま
これほどまでに心情や造詣が深いという事は周りの人に恵まれている・・というだけでは片付けられませんね。
心情、人格、優雅 誰でも手に出来ない物を自然と身に付けるセンスがあるのでしょう。
とにかく素敵な日本女性です。美智子皇后に継ぐ・・・と思っています。
私の印象?もしお目にかかる事があればひっくり返るbouquetさんですよ。
手を差し伸べて支えられるかしら・・
Commented by whitelacenonyo at 2012-02-17 20:58
mimosahappyさま
是非お読みくださいね。
楽しい本ですよ。
お寺や仏像も本を読んでから見るとまた感慨も新たでしょう。

もちろん白州次郎氏,この方も日本男性の代表格。
いまはこういう気骨のある男性がどこを探してもいませんねぇ
Commented by kanafr at 2012-02-18 10:26
白州ご夫妻、本当に素敵なカップルですよね。(ため息)
私も憧れております。
マッカーサーに凛とした態度で接した話しを聞いた時、今の政治家にはないと、違う意味でため息をつきました。
そして、奥様の正子さんの芸術だけでなく物事に対する審美眼、もう敬服するばかりです。
どうしてそういう素晴らしい方達が沢山後世の人間に残して下さっていたのに、それに気づかず享楽の日本への道を進んだのでしょうか。
お二人の教養の深さだけでなく、人としてこんなに背筋な凛と伸びた生き方は、今の日本の中心になっている方達には見られません。
一時的なブームとせず、せっかくのご夫妻からの警鐘を、ちゃんと受けとめて次の世代に繋げていければ...と思います。
Commented by こすもす at 2012-02-18 13:15 x
武相荘電車で案外近く行けますが行ってないです;;
その節は私もよろしくお願いいたします^^;;汗;;
white様はもう十分素敵に年を重ねられて私達の指針です。
白州氏のかっこ良さはあの頃いませんでしたよね。
あの姿は太陽のような明るさを感じさせましたが政治にかかわるほど
苦悩が見えて・・・・。
いまこそほしい人材だと言えますね。
Commented at 2012-02-18 13:24 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by whitelacenonyo at 2012-02-18 17:12
kanafrさま
やはり同じ思いですね。
白州ご夫妻の周りには日本人としての誇りを持った方が多くいらして
そういう方との交流で正子さんも審美眼を持っていたのではないでしょうか。
今のようにマスコミに媚びる人が
いっぱしのことを言って堂々とTVにでているのを目にすると、気恥ずかしい気がします。
教養の深さと人格がぴったりあったご夫妻ですね。
これから当分白州正子さんの本にのめり込みそうです。
Commented by whitelacenonyo at 2012-02-18 17:17
こすもすさま
電車で行けばすぐでも混んでいると聞けば足が遠のきます。

でもlilyさんのご案内で是非ご一緒いたしましょうね。

試行錯誤をしながら歳を重ねることもこれ又楽しいことですから
良いアドバイスをこすもすさんからいただきたいわ。
あっ!いっぱいいただいていました。
くよくよ考えないで夢を持って明るき生きる・・ことを
いつもこすもすさんのブログから学んでいました。(最敬礼)
Commented by whitelacenonyo at 2012-02-18 17:22
鍵コメさま
いえ、いえ、こちらこそお礼を言わなければ・・・

・・で教えちゃだめよ(笑)
意図はわかっています。(感の働くwhiteです)
まだまだ枚数が足りていませんからね。
枚数が増えたら,GOサインを出しますから、、、
Commented by kimanba at 2012-02-19 23:09
白洲正子さんの若い頃のこんな眼が好きです。
真っ直ぐにご覧になる。。
私・・・・
白洲正子さんの《自分が好きだと思ったものが好きだ!》 と
ハッキリしていらっしゃった そんな姿勢が好きです♪
そしてまた一方では私
『白洲次郎・正子の食卓』が一番好きです ・・・・・by 喰いしん坊
どんなものを好まれたか?器とともにキレイな写真で楽しめました。
私は料理本も
分量とかが詳しく書いてあるものよりも
こんな感じの食にまつわるエッセイや暮らしぶりが書かれているもの
そんな本が好きで ここ何年もそんな本ばかり読んでいます~ニコニコ
Commented by whitelacenonyo at 2012-02-20 09:17
kimanabさま
白州正子ファンは沢山いますね。
賢く、素敵で筋の通った日本女性ですもの。

「白州次郎・正子の食卓」もちろん、読みましたよ。
著者は確か、お嬢さんですよね。
私も食べ物エッセイ好きです。
kimanbaさんも活字人間?ですね。ニコニコ(kimanba風)
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