蒔絵の櫛・・・


落款が本物で描いた絵は別人、
 落款は偽物でも描いた人は本物・・・

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いったい。人はどちらを真贋とするのだろう・・と
疑問を持つ江戸時代の女蒔絵師の物語 
乙川優三郎著 ”麗しき花実”
実に世の矛盾を思わざるを得ない深い思いを抱く小説だった。
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有名な「狐の嫁入り」を美しくも繊細な蒔絵の櫛は
原羊遊斎の蒔絵とされる銘が入っているが
実際は当時女蒔絵師としては珍しい心奥深く過去の恋を胸にだく女性が蒔いた櫛である・・・
江戸時代、酒井抱一や原羊遊斎の工房は多くの職人を抱え
製作が間に合わず優秀な職人に任せて
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ビジネスにいそしんだ今の時代を彷彿とさせる時代小説。
卓越した資料調べと品のある文章に惹かれた。

実はこの本は本好きの友人から薦められた全く私の知らない作家だった。

本好きの友人からこうして知らなかった世界を教えてもらって
私の世界もまた広がるのである、、、、友人たちに感謝!
Commented by yumiyane at 2012-04-01 00:06
>落款は偽物でも描いた人は本物
やっぱりこっちが本物じゃないでしょうか。本人がサインし忘れたってことだってあるかもしれませんからね。
ほんと、本好きの方はどの辺で決められるんでしょうか。
本屋さんに行って、どれを買おうかと悩むこと悩むこと。無駄な買い物したくないというケチ精神なもんで。
本好きの友人は、だから図書館を利用することだと言うのです。
Commented by whitelacenonyo at 2012-04-01 07:04
Yomiyaneさま
この本は登場する櫛、棗の写真が載せているのでそれを見ながら感慨深く読みました。
お話ししたかもしれませんが、私も図書館派です。

図書館で借りるとあらゆる分野の本を読めますが買うとなると決まり切った狭い分野になるから。
読んでこれは良かったと思うと買うこともありますが、、、
Commented by kanafr at 2012-04-01 10:15
フランスでも、在仏日本人の為に新刊本などの貸出をしている所はあるようですが、多分日本の図書館のような書籍の豊富さは期待できないのではと思い行った事がありません。
もっぱらブックオフが、私の図書館代わりになっています。
そしてこうやってブログの記事でご紹介くださる本が、新しい作家との出会いになります。
自分だけの選択だとどうしても限られてしまいますもの。
ブログっていいですねえ。
Commented by whitelacenonyo at 2012-04-01 17:57
kanafrさま
ブックオフはありがたいですよね。それでもブックオフへ売るときはとても安くていやになりますが、いらないものを他の人が活用してくださればそれで良し!ですね。
ホント、ブログっていいですよねぇ〜〜
Commented by shinn-lily at 2012-04-01 22:31
乙川優三郎著 ”麗しき花実”
知りませんでした。

それ以上に江戸時代の芸術にうといのです。
江戸時代自体ののびのびさは好きなので、とても気になる時代です。
メモしておかなければ。
Commented by sogno_sonyo at 2012-04-02 01:25
葛飾北斎の娘お栄を思い出しました。
北斎の作品とされる中には
彼女の作品もしくは共作がたくさんあるそうですね。
この女性蒔絵師と同じく胸の中にはどんな思いがあったことでしょうね。
私も読んでみたくなりました。
澤乃井の櫛かんざし美術館の近所で何度か食事をしたことがあるのですが
美術館自体はスルーしてました。
画像を見せていただいて これは行ってみなければと思いました。
ホント、ブログっていいですね!
Commented by kimanba at 2012-04-02 01:38
『狐の嫁入り』の蒔絵の櫛・・・好きです。
これを見せていただいただけで
「ああ、、良いものを見せてもらった~!」とうれしいです♪
そして、、、、
決して決して知る事のなかったであろうこんな本の存在
教えていただいてありがとうございます。  ・・・・・・・by 図書館派
Commented by こすもす at 2012-04-02 12:52 x
私も図書館派です。でも今の若いひとはあまり図書館を
利用しないと聞きました。
小さいころは学校の図書館でいろいろな本を読むのが好きでした。すごく楽しい時間だったような気がします。
今は普段これは買ってまでの本でないと思うものも
ブックオフで大人買いでたくさん買えますしね♪

お読みになった本は私も興味をそそられました。
読みたい本が増えて嬉しいですが読書の時間が少なくて;;
昨日も6冊図書館で借りてきました;;
ブログで知る知識・・本当に感謝です。
Commented by whitelacenonyo at 2012-04-02 17:57
lilyさま
乙川優三郎は直木賞や他の賞も取っている作家です。
恋愛小説でも品が良くて心の動きを控えめに描写していて私は赤裸々な小説より控えめでいて情感豊かな小説が好みです。
江戸時代の文化好きだわぁ〜っと夫の影響?
Commented by whitelacenonyo at 2012-04-02 18:04
sogno-sonyoさま
えっ?北斎の娘が共作・・・やっぱりね
だから作品数が多いのですね。
一人で描けたり作ったり限界がありますもの。
私も奥多摩は大好きで何度もままごとやで食事したり
酒蔵見学をしましたが、澤の井櫛かんざし美術館は知りませんでした。
是非本物をみて小説の主人公の葛藤がこもった櫛など見てみたいわ。
企画に入れようかしら・・・(笑)
Commented by whitelacenonyo at 2012-04-02 18:11
kimanbaさま
やっぱり,図書館派、では握手ね。ガッチリ!!
狐の嫁入りの繊細な描写、光る目は象眼だそうです。
気の遠くなるような蒔絵を主人公の理野は精魂込めて作り上げ、
師匠、原羊遊斎に渡した時の気持ちは複雑だったようです。
いつの世も男というものは勝手なものだと感じました。
翻弄される江戸時代の女性は一面賢い!!
Commented by whitelacenonyo at 2012-04-02 18:14
こすもすさま
図書館はいいですよね。
選んで借りてきても面白くなかったら、すぐ返せばいいですものね
私も小学校の時から図書館大好きでした。
それが歳を取った今も続いているのですから・・
こすもすさんも面白い本があったら教えてくださいね。
あっ赤毛のアン・・でしたよね。わかるわぁ〜お好きなの。
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by whitelacenonyo | 2012-03-31 22:29 | 本を読む | Comments(12)

幸せは、おいしく作る料理から・・・


by white